現在、羽衣電機で20年のキャリアを持つ川原さん。4年ほど他社を経験した後に転職し製造部を経て、現在は技術部で活躍されておられます。そんな川原さんに仕事の魅力や大事にしている理念、会社の風土などを伺いました。

「分け隔てなく接してくれる会社の魅力」を感じ、正社員へ。

──入社されるまでの経歴と、羽衣電機を選んだきっかけを教えてください。

高校を卒業後、鉄鋼関係の会社で設備の保全を4年ほど経験しました。当時、鉄鋼業界全体が不景気になりその会社も希望退職を募る空気が出てきたことや、自分で手を動かしてものづくりをしてみたいと思ったこともあり退職を決意。そこで「まずは製造業の仕事で色々な業務に触れて学びたい」と考えて派遣会社に登録して働き始めたのですが、そこで紹介された一社目が当社でした。

半年ほど製造部で仕事をしていたのですが「派遣だからこの仕事だけ」という空気はなく、正社員と同じ業務を経験させてもらいました。“モクモクと打ち込める仕事が好き”という自分の特性に向いていたことや、分け隔てなく接してくれる社風に魅力を感じたことなどから派遣から正社員に切り替えてもらいました。

──現在はどんな業務をされていますか?

5年前まで製造部で修理などが必要な状態で持ち込まれた製品の「どこが壊れているか?」などの調査から解体、そして壊れた部品のメンテナンスが終わった後の組み立てを担当していました。最初と最後を請け負うイメージですね。今は技術部で、交換が必要な部品を図面に起こす業務などを行なっています。

製造部のときにも技術部の仕事を兼任していたので、業務としては大きく変わったというよりも以前の「製造8割・技術2割」のウェイトが逆になったという所感ですね。技術部に来てからは、破損した部品だけではなく付随するパーツや、作業効率をあげるための補助具である「治具」、製品を形にする「型」の図面を引くことも増えました。

──部署内で大切にされている考え方や価値観をおしえてください。

人間には「得意不得意」があると思うので、私としてはなるべくその人の特性に応じた仕事の割り振りをしたいと考えています。たとえば、ハードが得意な方には基盤の設計を任せて、「ソフトウェアはこちらでやっておくね」と役割分担をするようにしています。今後、もっと技能を伝えていくことが技術部の目標ですね。

改善が続くハード面。そして優しい社風は不変。

──仕事でやりがいを感じるのはどのようなときでしょうか?

納期がある仕事なので「日々やりがいを感じる」というよりも、「毎日必死にやっている」というのが本音ですね(笑)。ただ、正直大変なこともありますがお客様の意向に沿った形で納期も作業もしっかりと終えたときには「頑張ったなあ!」という実感がわく仕事です。あと、これは営業から言われたのですが「お客様が何も言ってこないのは、修理した製品が何事もなく動き続けているということ。つまり、満足してもらっていることの証しですよ」という言葉は心に残ってますね。

──部下との関係で、心がけていることはありますか?

現在技術部は5名で、立場的には部下がいます。ただ、あまり「部下である」という接し方はしていないですね。ものづくりにいそしむ仲間として「働きやすい環境の整備」に注力しています。そのために心がけているのは、「話しかけやすい関係性を大事にすること」でしょうか。“忙しそうだから声がかけづらい”といったことが起こらないように、「わからないことは何でも聞いてね」とこちらから声かけを行なうなど、どんな相談でも受け入れることに気を配っています。

──20年間、羽衣電機で活躍されていますが今と昔で違いを感じることはありますか?

オフィス環境がキレイになったり、道具が揃ったりするなどハード面は随分と変わったと思います。工具の管理も行き届くようになりました。また、若い方が増えてきたことで前にもまして活気がでてきたと思います。ソフト面でいうと、入社したときに感じた「分け隔てなく人と接するという風土」は変わることなく続いており、不変の魅力だと感じています。

どんなことでも気軽に相談できる職場で、お待ちしています。

──「意見を言いやすい社風」と伺いましたが、具体的にはどんなところでしょうか?

今でもそうですが、若いときに「好き放題を言ってたな」という記憶がありますね(笑)。たとえば細かいところで言えば「こんな工具が欲しい」といったことを会社の都合はお構いなしに発言していました。会社側はそうした声を受けて、「天井クレーン」など必要な設備を揃えてくれたのでどんどんと仕事を進めやすくなっています。あとは、水やガスなどの流体を調べる流量試験のためのテスト装置(治具)である、流量ポンプのことも記憶に残っていますね。以前は水中ポンプだけしかなかったのですが、それだと大型装置の数値を測れないので「取り入れよう」と決まり、必要な要件などを聞きながら導入を進めたことを覚えています。

──最後に、「羽衣電機で働きたい」と思っている方に一言お願いします。

「技術などに不安がある」という方でも、心配せずに来て欲しいと思います。私自身も設計未経験からスタートして、今は図面を引けるようになりました。専門的に学んだ方はもちろん即戦力になるのでうれしいですが、そうじゃなくても周りが丁寧に教えてくれる会社です。大切なのはわからないことをそのままにせず、「教えてください」と周りに積極的に聞く姿勢ですね。悩むことも自己成長の上で大事ですが、そこで止まってしまっては元も子もありませんので意思の疎通を図ってください。それさえできれば、先輩たちは忙しくても手を止めて丁寧に教えてくれます。ぜひ、一緒に働きましょう。